「利用開始シーズンに向けて速やかに完成させたい」「施設のオープン予定日に確実に間に合わせたい」という場合、まずは引き渡しまでにどれくらいの工期を要するのか、全体像を把握することが重要です。本記事では、種類・工法ごとの施工期間の目安をはじめ、着工から完成にいたるまでの具体的な流れ、品質を維持しながら工期を短縮させるポイントまで詳しく解説します。
プールの施工期間は、選択する工法によって2週間から6か月と大きな差が生じます。まずは全体の工期目安を工法別に一覧表で整理しました。
| 工期の目安 | 対応工法 |
|---|---|
| 2週間以内 | FRPプール |
| 1~3か月 | パネル+シート防水プール、ステンレスプール |
| 6か月 | 鉄筋コンクリートプール |
FRPプールは、工場であらかじめ一体成型された製品を現場に搬入し、掘削したスペースに埋め込む工法です。現場での複雑な加工や造形作業がほとんど発生しないため、最短ケースでは2週間以内※1という極めてスピーディーな引き渡しが目指せます。
パネル工法はコンクリート工法に不可欠な長期の養生期間が不要となるため、大幅な工期圧縮が可能です。なかでもモジュール構造を採用した場合、組み立て自体は6~8日程度※1で完了するケースも少なくありません。基礎の乾燥期間を含めても1か月強が目安の工期です。ステンレスプールも同様に、現場での強固な溶接組み立てを含めて1~3か月程度※2で完成へと至ります。
鉄筋コンクリートプールは、型枠の設置から鉄筋配筋、コンクリート打設にいたるまで、全工程がオーダーメイドの現場施工です。躯体を硬化させるための強固な養生期間が必須となるほか、屋外作業における天候の影響による工程の遅延も起こりやすいため、6か月程度※1を見込む必要があります。
プールを埋め込むための穴を重機で掘り進め、発生した土砂をトラックで搬出します。敷地規模や掘削深さによりますが、通常は数日程度で完了する工程です。
プールの総重量を強固に支えるため、掘削した底面に砕石を敷き詰めて専用機械でしっかりと転圧。これにより均一で頑丈な下地を作ります。こちらも数日程度を要する工程です。
プールの壁面や底面となる構造体(躯体)を形成するメインの工程です。選択する工法によって所要日数に大きな差が生じます。
鉄筋を緻密に組み上げ、コンクリートを流し込んで硬化させるため、1週間から数週間程度※の養生期間が必要です。
工場生産された頑丈なパネルを現地で組み立てる構造のため、コンクリートの乾燥待ちが不要。10〜14日程度※でのスピーディーな完了が見込めます。
躯体が完成した段階で、重要となる水漏れ防止の防水処理をおこないます。コンクリート構造の場合は防水塗料の塗布やタイル張り、パネル工法の場合は厚手の防水シート、すなわちPVCライナーを職人が美しく溶着して仕上げる流れです。
水を清潔に保つ循環ろ過機やLED照明などの機器を設置し、電気配線や配管を接続する工程です。最終段階として実際に水を満たして入念に試運転をおこない、機械の動作や水質循環に問題がなければ完成、引き渡しとなります。
7月のシーズン当初からプールを開設したい場合、遅くとも前年の冬(12月から1月頃)には情報収集と専門業者への問い合わせを開始するのが理想的なスケジュールです。春先となる3月から4月頃はプール施工会社の繁忙期にあたるため、この時期に動き出しても夏のオープンに間に合わないケースが生じます。
予定通りの期間で完了しない大きな要因として挙げられるのが、屋外作業を阻む悪天候です。特に梅雨や台風の時期は、掘削やコンクリート打設工事が一時中断されるため、工期が大幅に延びる場合があります。そのほか、搬入経路が狭く特殊重機の稼働が必要なケースや、事前の地盤調査によって想定外の補強工事が発生するリスクにも要注意です。
工場成型済みのFRP工法は最短2週間以内※で完了しますが、規格品のため変形地や大型サイズには不向きな側面もあります。意匠性と短工期を両立したい場合には、柔軟な設計ができるパネル工法が向いています。コンクリート工法特有の長期の乾燥時間を省略できるため、サイズや形状の自由度を保ったまま大幅な工期短縮が可能です。
また、機械室の建設や複雑な地下配管工事をまとめてカットできる「ろ過機一体型システム」の採用も、工期を圧縮する効果的な解決策となります。デジョユプールやマジラインといった世界的なプールメーカーが標準仕様として採用しており、デザインを妥協することなく工期を短縮できる実用的な選択肢といえます。
当メディアでは、プール施工業者を独自調査。リゾート宿泊施設・レジャー施設・リハビリ施設など、目的別におすすめの専門業者を紹介しています。依頼先選定の参考としてご活用ください。
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700台のプール施工実績※1に基づく技術力とノウハウで、ロケーションの魅力を引き出し、施設のコンセプトを活かしたプールを設計・提案できる。
フランス発の高性能ブランド「マジラインプール」を採用。国際特許を取得したろ過装置※2により、各プールの水質管理を独立して行えるため、客室ごとの稼働状況に合わせたメンテナンスが可能になる。
ウォータースライダーなどのアミューズメント設備を自社で設計・製造し、プールと遊具を組み合わせた話題性と集客力のあるアクティビティ空間を提案できる。
既存プールの改修や遊具の後付けにも対応。吸込事故を防止する施工など、プール事業48年※3で培った技術により、万が一の事故で運営が止まるリスクを抑えた施設へとリニューアルできる。
歩行が難しい方が安全に入水できる電動リフトや、回復に合わせて強さを調整できる流水プールなど、リハビリに特化した専用機器を自社で研究開発・製造。歩行や機能訓練向けの水中環境をつくりだせる。
既存の建物にも設置しやすい、軽量なFRP製プールに柔軟に対応。外から姿勢を確認できる観測窓など、他施設と差別化したリハビリ用プールを実現できる。