水面と景色が溶け合うインフィニティプールは、個人邸宅からリゾート施設にいたるまで、建築のオリジナリティを高めるシンボリックな設備として注目を集めています。美しい仕上がりを実現するには、借景の活かし方やミリ単位の水平精度、安全設計など、高度な設計施工力が不可欠です。
本記事では、洗練されたインフィニティプールの施工事例と、設計実務における重要ポイントを詳しく解説します。
沖縄県の個人邸宅に施工された8.0m×3.0mのインフィニティプールです。ライトブルーの水面が青空や海に溶け込む設計。水が縁から溢れ出るオーバーフロー構造の水平ラインをミリ単位で正確に合わせることで、水面と大自然の景観が美しく連続して見える仕上がりを実現しています。
島根県の個人邸宅に施工された8m×4mのプール。深みのある青色のPVCシートが水の美しさを際立たせ、水面と海景が境界なく連続して見える設計に仕上がっています。日本海を一望できる高台の立地を活かし、建築と自然が溶け合う落ち着いたラグジュアリー空間を実現しています。
夕日が水面に美しくシンクロする演出を意識した宿泊施設向けのインフィニティプール。日没の時間帯に水面と広大な空が一体化する緻密な設計です。宿泊ゲストのSNS投稿を後押しする、施設のブランド価値を高めるシンボルとして機能するでしょう。
宮古島の碧い海を借景に設計されたインフィニティプール。水槽の縁と水平線を精密に一致させることで、果てしない海と空が一体となる、開放感あふれる眺望を生み出しています。
古宇利島の高級リゾートヴィラに導入されたインフィニティプール。亜熱帯の美しい青空とグラデーションの海を一望できる高台の立地を活かし、水面と海景が境界なく融合する設計。夜間は水中ライティングにより、ゲストの宿泊体験を高める幻想的な空間へと表情を変えます。
霞ケ浦を一望する丘の上に設置された、内陸型インフィニティプールの実例。高台特有の傾斜地形状をたくみに活かし、プールの水位と湖面の高さを精密に合わせることで、水面と湖面が視覚的にひと続きに見える設計を実現しています。海に限らず、湖畔の景観でも高い効果を発揮する好例です。
視覚的な美しさを極めるインフィニティプールは通常のプールと比較し、周囲のロケーション構築、精密な水平精度、安全設計など、高度な技術と設計力が求められます。ここでは設計や施工の実務で押さえるべき3つのポイントを解説します。
インフィニティプールの価値は、プールの設計を周辺の景観にどれだけ合わせ込めるかで決まります。プールの設置高・向き・水位のラインを、海・山・空といった自然の借景に合わせて綿密に計画することが大切です。傾斜地や崖地、高台など敷地条件によってアプローチは異なるため、眺望の切り取り方がプール全体の完成度を大きく左右します。
インフィニティプールの要である水を溢れさせる縁部分の施工には、ミリ単位のシビアな水平調整が必須です。わずかでも水平が崩れていると水が均等に溢れ出さず、美しい仕上がりが損なわれてしまいます。また、溢れた水を回収して再循環させる排水・ろ過システムも通常より構造が複雑になるため、オーバーフロー構造に精通した、経験豊富な施工業者による施工対応が不可欠です。
オーバーフロー構造によって水面の境目が視界から消えるため、落下の危険を回避する防護設計をあらかじめ組み込む総合的な計画が必要です。プールサイドや直下部への安全手すり、フェンス、キャッチベイスンの設置は、ラグジュアリーな景観を邪魔しない配置の工夫が重要です。
高い安全性と優れたデザイン性を高次元で両立できる提案力を持っているかどうかが、施工業者選びの重要な判断材料となります。
インフィニティプールの施工には、通常のプール施工を大きく上回る、敷地の地勢を読み解く空間提案力と高精度の施工技術が要求されます。ミリ単位の水平精度、複雑な排水循環システム、そして意匠を邪魔しない安全対策まで一連の工程を管理できる専門業者を選ぶことが、プロジェクト成功の鍵となります。
施工業者を選定する際は、施工実績や提案内容を複数社で比較しながら、慎重に検討してください。
導入したい施設や目的によって、専門業者に求められるノウハウや設計力は異なります。
当メディアは、全国プール施工業者の事例や得意とする施工を詳しく調査。施設タイプ別におすすめしたいプール施工の専門業者を厳選して紹介しています。相談・依頼先選定の比較検討材料としてご活用ください。
各社の施工事例や特徴を調査し、現在導入が進んでいる「リゾート宿泊施設」「レジャー施設」「リハビリ施設」の3つの施設タイプ別に、おすすめのプール施工業者を紹介します。依頼先選定の参考としてお役立てください。
700台のプール施工実績※1に基づく技術力とノウハウで、ロケーションの魅力を引き出し、施設のコンセプトを活かしたプールを設計・提案できる。
フランス発の高性能ブランド「マジラインプール」を採用。国際特許を取得したろ過装置※2により、各プールの水質管理を独立して行えるため、客室ごとの稼働状況に合わせたメンテナンスが可能になる。
ウォータースライダーなどのアミューズメント設備を自社で設計・製造し、プールと遊具を組み合わせた話題性と集客力のあるアクティビティ空間を提案できる。
既存プールの改修や遊具の後付けにも対応。吸込事故を防止する施工など、プール事業48年※3で培った技術により、万が一の事故で運営が止まるリスクを抑えた施設へとリニューアルできる。
歩行が難しい方が安全に入水できる電動リフトや、回復に合わせて強さを調整できる流水プールなど、リハビリに特化した専用機器を自社で研究開発・製造。歩行や機能訓練向けの水中環境をつくりだせる。
既存の建物にも設置しやすい、軽量なFRP製プールに柔軟に対応。外から姿勢を確認できる観測窓など、他施設と差別化したリハビリ用プールを実現できる。