天候や季節に左右されないインドアプールは、個人邸宅からリゾートホテルまで、プールの利用価値を高める設備として人気を集めています。ただし、屋外プールとは違い室内に巨大な水場を設けるため、湿気で建物を傷めないための空調や換気設備など、建物とセットで考える設計が欠かせません。
本記事では、思わず見とれるような美しい施工事例とともに、失敗しないための設計・施工のポイントを分かりやすく解説します。
東京都の個人邸宅に施工された8.0m×3.0mのインドア温水プールです。バリのリゾートのような雰囲気に仕立てることで、居住空間との自然な一体感を生み出しています。温水仕様のため、1年中いつでも周りを気にせず、水辺での心地よい時間を楽しめます。
鹿児島市の個人住宅に設けられた、リビングから直接アクセスできるインドアプールの事例です。市街地という立地に合わせて完全に囲われた屋内設計にすることで、プライバシーを守りながら鹿児島の降灰も防ぐ実用的な造りになっています。天候に関わらず、リビングにいながら水辺の景色を楽しめるのが魅力です。
茨城県水戸市に施工された、個人邸宅の庭に設けられたサンルーム型のインドアプールです。完全に屋根と壁で囲われているため、天候や冬期の寒さを気にせず一年中快適に利用できます。天井と全面ガラスの壁から降り注ぐ自然光と、庭の緑を間近に感じる圧倒的な開放感が最大の特徴。ガラス扉を開ければテラスや庭と一体化し、自宅にいながらリゾートのような水辺の時間を楽しめます。
千葉県鴨川市の高級シニアレジデンスに施工されたインドアプールの事例です。正面の大きなガラス越しに広がる太平洋のパノラマと、水面に映る自然光が、プールで過ごすひとときを心地よい時間に変えてくれます。景色を存分に活かした開放的な設計で、利用者の健やかな暮らしを支える上質な空間に仕上がっています。
フォーシーズンズホテル京都のコンセプトに合わせ、重厚な石造りの内装と美しく調和するように設計されたインドアプールの事例です。水面に均等に配置された水中照明や、プールサイドにくつろぎの空間(カバナ)を設けるなど、細部まで計算された空間演出が目を引きます。幻想的な光と水の揺らぎが、ゲストに非日常の上質な滞在体験を提供する特別な場所となっています。
静岡県熱海市の宿泊施設に設けられた、緑あふれるインドアプールの事例です。ガラス張りの広大な温室のような空間に豊かな植物が配置され、屋内にいながら南国リゾートのような開放感を味わえます。プールサイドにはジャグジーやテーブル席も併設されており、天候を問わず、ゲストが水辺で思い思いの時間を過ごせる魅力的な空間設計となっています。
インドアプールは屋外プールとは異なり、室内の湿気や温度を管理するための換気・空調設備を建物の構造にしっかりと組み込む必要があります。一度建ててしまうと後からやり直すのが難しいため、計画の初期段階から建物の設計とプールの設備計画をセットで進めることが成功の鍵となります。
インドアプールで最も注意すべきなのが、水面の蒸発による猛烈な湿気です。対策が不十分だと深刻な結露が生じ、建物の寿命を大きく縮めてしまいます。
この湿気を逃がすためには、温度管理と除湿を同時に行うプール専用の空調設備が必要です。あとから大きな機械や配管を追加するのは難しいため、建物の基本設計と一緒に、湿気を逃がす換気のルートを計画しておく必要があります。
インドアプールを快適な水温に保つため、どの加温システムを選ぶかが毎月の光熱費を大きく左右します。
個人邸や小規模施設で主流の「ヒートポンプ式」をはじめ、ホテルや旅館の既存ボイラーや温泉熱をそのまま流用できる「熱交換式」、冬場の寒冷地でも圧倒的なパワーを発揮する「ガス・石油ボイラー式」、電気代を大幅に抑えられる「太陽熱利用システム」など、環境によって適切な選択肢は異なります。
目先の導入費用だけで決めるのではなく、施設タイプや周辺環境、毎月のランニングコストのバランスを比較・検討した上で、より経済的な設備を選ぶことが重要です。
天窓や高窓から降り注ぐ自然光は、インドア特有の閉塞感を和らげ、リゾートのような心地よい空間を作るための欠かせない要素です。
夜間の雰囲気を劇的に変えるのが水中照明や間接照明ですが、水回りの照明は漏電を防ぐ特殊な配線や防水工事が必要になります。後からの追加や変更が非常に困難なため、必ず施工前の初期段階で、建築図面に照明プランをしっかりと組み込んでおきましょう。
インドアプールの導入は、空調や採光、防水といった専用の設備計画を、建物全体の建築設計と同時に進める必要があります。そのため、計画の初期段階から建築家や工務店と連携して動けるプール専門業者を選ぶことが、美しい仕上がりと施工後のメンテナンスのしやすさを左右します。
プールの設置だけでなく、建物の構造や湿気対策まで踏み込んだ提案ができる業者かどうかを、必ず確認するようにしましょう。
導入したい施設や目的によって、専門業者に求められるノウハウや設計力は異なります。
当メディアは、全国プール施工業者の事例や得意とする施工を詳しく調査。施設タイプ別におすすめしたいプール施工の専門業者を厳選して紹介しています。相談・依頼先選定の比較検討材料としてご活用ください。
各社の施工事例や特徴を調査し、現在導入が進んでいる「リゾート宿泊施設」「レジャー施設」「リハビリ施設」の3つの施設タイプ別に、おすすめのプール施工業者を紹介します。依頼先選定の参考としてお役立てください。
700台のプール施工実績※1に基づく技術力とノウハウで、ロケーションの魅力を引き出し、施設のコンセプトを活かしたプールを設計・提案できる。
フランス発の高性能ブランド「マジラインプール」を採用。国際特許を取得したろ過装置※2により、各プールの水質管理を独立して行えるため、客室ごとの稼働状況に合わせたメンテナンスが可能になる。
ウォータースライダーなどのアミューズメント設備を自社で設計・製造し、プールと遊具を組み合わせた話題性と集客力のあるアクティビティ空間を提案できる。
既存プールの改修や遊具の後付けにも対応。吸込事故を防止する施工など、プール事業48年※3で培った技術により、万が一の事故で運営が止まるリスクを抑えた施設へとリニューアルできる。
歩行が難しい方が安全に入水できる電動リフトや、回復に合わせて強さを調整できる流水プールなど、リハビリに特化した専用機器を自社で研究開発・製造。歩行や機能訓練向けの水中環境をつくりだせる。
既存の建物にも設置しやすい、軽量なFRP製プールに柔軟に対応。外から姿勢を確認できる観測窓など、他施設と差別化したリハビリ用プールを実現できる。